シロアリ駆除対策工法『セントリコン・システム』とは(費用・サービス内容)

セントリコン・システム

アメリカでは最も一般的な駆除工法であり、日本でもコストが下がり、徐々に一般的になりつつある工法です。
国内にもセントリコン工法採用業者は増えてきていますが、基本は従来の液剤散布工法で、特殊なケースのみセントリコンを採用しています。
当社は20年程前の初期に導入した企業の一社で、従来工法を否定して、セントリコン・システムを主な工法として採用している数少ない企業です。

メリット①:薬剤をまかない

ステーションという容器を建物の外周に埋め、そのステーションを管理しながらシロアリの活動をモニタリングし、必要なタイミングでベイトという固形の毒餌をステーションに入れます。シロアリがフェロモンで仲間に餌のありかを伝える習性を利用しているため、大量の薬剤をまく必要がなく、シロアリの方から餌を食べにこさせます。
ステーションは3メートル間隔ですし、必要な個所に必要な固形剤を入れるだけなので、非常に安全性が高く、健康被害の心配もありません。

メリット②:環境への影響

セントリコンの有効成分であるノバフルムロンは、脱皮成長阻害剤といい、昆虫などの体表や外骨格の合成を阻害するしくみです。つまり、脱皮をしない哺乳類や魚類等に対しては非常に毒性が低いのです。また薬剤の中には有機溶剤や界面活性剤なども含まれていません。

メリット③:薬剤散布に適さない建物でも、巣から根絶できる

床下に大量の薬剤をまく必要がないので、床下空間の無い建物、コンクリートのベタ基礎構造、外基礎断熱の住宅、鉄筋コンクリート造などにも適しています。
また、木材にドリルなどを入れる必要がないため、重要文化材やお寺などの歴史的建造物にも多く採用されています。
シロアリが薬剤を巣まで持ち帰るため、女王シロアリ含めた巣全体を根絶する事ができます。

注意点①:技術と経験が必要

ダイナミック・サニートでは、セントリコンによる防除施工は当社の定める研修と査定を受け、さらにメーカーの定める認定オペレーター基準をパスした社員のみが実施と管理を行います。シロアリの生態を理解した上でお客様の住宅を守っていく工法ですので、正しい知識と経験がないと難しいのです。

注意点②:費用

費用は従来工法の比較して10%~20%高くなる可能性があります。但し、それでもお客様の満足度は非常に高く、リピート率は90%を超えています。
健康や環境への被害の心配や、巣から完全に駆除できる効果の高さを考えると、費用を考慮しても自信を持っておすすめできる工法です。

従来工法(液剤散布)とセントリコン・システムの違い

従来工法(液剤散布)

※当社では安全性に配慮し、20年前から特殊な状況を除き、実施していません。

現在でも日本のほとんどのシロアリ駆除業者はこの方法を採用しており、一般的にシロアリ駆除というと液剤散布が行われます。

注意点1:大量の薬剤散布

土壌処理と木部処理といって、床下一面の土壌と、木材部分に大量の薬剤をまきます。
土壌は1㎡あたり3L~5Lという大量の液剤を大量にまき、地中深くまで液剤を浸透させます。5年保証などをつける業者が多いですが、それだけの期間、自然に分解されず、毒性の残る薬剤だからそのような約束ができます。
人やペットの健康や、環境に対しても悪影響があります。庭で鯉などを飼われている場合、鯉が死んでしまう可能性がありますのでご注意下さい。
木材部分は柱や束柱(つかばしら)にはドリルで穴を開けて薬剤を注入し、シロアリ発生箇所付近においては床面に近い部分にも大量の薬剤を吹き付けます。そのため屋内へも薬剤の臭いが入り込み、気分が悪くなってしまう人もいます。ドリルで穴を開けるため、木材にも傷がつきます。

注意点 2:薬剤の種類

日本ではネオニコチノイド系という、環境への悪影響が懸念されている薬剤がシロアリ駆除でいまだに使われています。ネオニコチノイド系の農薬が原因でミツバチがいなくなったというニュースをご覧になった方もおられると思います。ヨーロッパでは既にネオニコチノイド系の薬剤は屋外での使用が禁止されていますが、日本ではまだ使用されています。フェニルピラゾール系のフィプロニルという成分を使うシロアリ駆除剤もよく使われており、これも対象のシロアリ以外の生物も殺してしまい、生態系を壊します。
従来工法の業者に発注される場合は、どのような有効成分の薬剤をまくのか、安全性は確保されているのか、よく確認される事を推奨します。
当社では社員の健康が心配なので、特殊な状況を除き、このような薬剤処理は実施しません。

注意点 3:建物の種類によっては有効でない

床下の空間に大量の薬剤をまくことが基本ですので、床下空間の無い建物、コンクリートのベタ基礎構造、外基礎断熱の住宅、鉄筋コンクリート造の建物など、構造によっては有効に駆除を行う事ができません。メリット:費用
薬剤を大量にまけば駆除ができるため、業者も多く、駆除費用はセントリコン・システムと比べて10%~20%ほど安く収まる場合が多いです。

メリット:費用

薬剤を大量にまけば駆除ができるため、業者も多く、駆除費用はセントリコン・システムと比べて10%~20%ほど安く収まる場合が多いです。

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